今回のF1で気づいたこと。

オリンパスのE-5の追従性能およびフォーカス性能、手振れ補正など最新のEーM1mark2にすべてが劣っていることがわかったこと。優れている点はペンタプリズムからなる明るいファインダーで、カメラの眼前で起こっていることがリアルに伝わってくることだろう。この点は非常に大事で、カメラマンに「これを撮りたい」「こんな風にしよう」「撮れた手応えあり」など一瞬のうちに判断させ「撮る喜び」を同時に提供してくれる。写真が好きな人は、この喜びこそがカメラを持つ理由ではないだろうか。目の前の世界に繋がっていることを実感しながら切り取る世界観。亡くなった赤瀬川源平氏がよく言っていたことだが、「カメラの世界ではデジタルは女性で、アナログは男性だ。つまりは、すべてを受けいれることと事象を突き刺すことの違いである」のような発言を繰り返して言っていた。しかし、EM-1mark2は非常に優れたカメラだ。それでも、スナイパーを失ったカメラ業界の退屈さに、自分自身も退屈していることがわかったことも事実だ。
今回のF1で気づいたこと。_e0181500_04454311.jpg
今回、E-5で唯一まともだったショットである。それでも100%クロップで見ればE-M1mark2に敵うことはない。手振れ補正は実に強力に効いている証左だろう。これで純正のレンズだったらさらに合焦率はあがり、さまざまなショットも自在に撮れるだろうな。ふーん。結果がすべてといえば、誰でもプロになれるレベルのシステムである。カメラ界のシンギュラリティだな。


by solna464 | 2017-10-11 04:51 | カメラ